長寿が暮らしにもたらす変化
長生きは高齢者にとっても家族にとっても喜ばしいことです。かつては、おばあちゃんが知恵袋になったり、おじいちゃんが若い経験の少ない世代にこれまでの経験や知識を分かち合う役割を果たしてきました。
しかし、現在では長寿が社会に様々な影響を与えるものになり、暮らしにも変化をもたらしています。
・仕事を退職した後や子供の養育を終えた後の居住空間が長くなる。
・子や孫との多世代同居の世帯が触れる増えると予測されているものの、高齢者の単身世帯や高齢の夫婦のみの世帯が増加
・女性の社会進出や労働参加が進み、親子関係に対する意識や老親の扶養に対する考え方に変化が生じている。
高齢者の加齢による身体機能の変化
車椅子が必要だったり、寝たきりになるとはいかないまでも、加齢による身体機能の変化は避けられません。加齢による身体面の変化の主なものは、運動能力の衰え、視力・聴力・嗅覚の衰えなどです。又、生活面では住宅内で過ごす時間が増え、新しい事への対応能力が低下する事などが特徴です。
高齢者に優しい住まいとは
「安全であること」
「家の移動が容易に行えること」
「快適であること」
「人との触れ合いが出来ること」
などが求められますが、これは、高齢者の住まいに限られたことでなく、住まいに求められる普遍的な要素でもあります。