
最近の新築のマンションや建売住宅などでは、様々な事情があるものの和室がない、畳の部屋がないと言ったお家も、残念ながら多くなりました。
畳は、足触り、保温、吸音、適度な吸方湿性に優れ、日本の気候風土にぴったりの床材です。日焼けする欠点はあるものの、畳表が替えれるので、簡単に再生出来、新しいものは独特の香気を有し色が楽しめます。
蒸し暑い夏の日に窓を開けて、畳の上でゴロ寝、ちょっとした幸せですね。
又、「部屋が何帖ある」で広さが大体解るように、日本人独特の広さの尺度でもあります。関西間・関東間・中京間といって、地方によって多少の大きさの違いがあるものの、かつては、その畳の大きさを基準にして、家が造られていました。
なんでも、引越しの際には畳を上げて、次の住まいに持っていって敷いたそうです。現在は部屋の大きさを図り、それにあわせて畳が敷かれるので、残念ながらそんなことはできません。
最近のマンションなどでは、実際は4帖半ぐらいしかないのに、本来の畳の大きさとはかけ離れたものを6枚敷いて6帖の部屋とするのは、長年培ってきた日本人独特の広さの感覚が失われるのは残念です。
畳のお手入れ
畳は水分を含むと傷みや汚れカビの原因になるので、カラ拭きが原則。汚れが気になりだしたら、固く絞った雑巾を使って畳の目にそって拭くことと、雑巾の汚れがついた面は繰り返し使わないことがポイントです。やむを得ず、水や洗剤を使ったときはしっかり乾燥させましょう。