最近は、書籍や雑誌、インターネットなど、住まいのリフォームや新築、増改築工事などの情報はちまたに溢れんばかりですが、実際に工事に携わる大工さんをはじめとする職人さん達の世界は見えにくいものです。町屋大工3代目として、長年見聞きしてきた現場や職人さんのことを紹介できたらと思います。

町屋大工・・・住宅の建築・増改築・日常の修理・修繕に携わる。その他、神社仏閣に主に関わる宮大工、コンクリートの建物などに関わる型枠大工、舟大工など

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トグラーの先にドライバーを差込み

くるくる回す

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 回らなくなるまで、石膏ボードに入れる。

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  トグラーの穴にネジを入れ、締め付けると完了。

  ネジの径が大きいものは入らないので、径にあったものを

  あまり耐力はないですが、タオル賭けなどの軽微なものであればOK

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鋸(のこぎり) 鑿(ノミ)3年 砥ぎ一生

一昔前まで大工さんをはじめとする各職方は厳しい徒弟制度の中ではぐくまれてきました。一人前になるまでは「年季奉公」といって親方のもとで修行をします。休みは月に2日ほど、給料は小遣い程度。今なら、労基署がすっ飛んでくる世界です。

修行中の職人さんは「ぼんさん」と呼ばれ、材料の運搬、現場の掃除・方付け、各職方の手元(手伝い)。大工さんの場合、はじめはまともに材木なんかさわれません。又技術は手取り足取り教えてもらうものでなく、見て覚えるものとされていました。封建的・閉鎖的な側面もありますが、若者が大人になるための人生の修養的な側面もありました。

 「鋸、鑿3年、砥ぎ一生」 のこぎり、のみは大体3年くらいで使えるようになるが、木を削るカンナの刃を砥ぐ、しいては材木を納得いくように削るのは一生かかるといった意味。

又、砥ぐに関しては「嫁さん貸しても砥石は貸すな」・・・かんな刃を砥ぐ砥石は職人さんそれぞれの癖がついているので絶対貸すなといった意味。女性の立場がつよくなった今では考えられない言葉もあります。

 大工道具も今は機会化され、手道具も使うことは少なくなりましたが、いいものを造ろうとする昔の職人さんの精神は受け継いでいきたいものです。

 

 「職方」・・・大工、鳶、左官、屋根、板金、塗装、内装、設備、ガラス、サッシ、襖、畳、建具などの職人さん (弊店の職方はこちら)

 「ぼんさん」・・・ 修行中の職人さんのこと

 「手元」・・・各職人さんの手伝い。大工さんは木工事を担うと共に、現場の責任者として立場から、ぼんさんのころは、各職方の手伝いも大事な修行。 

「いの一番」にする。最近あまり使わなくなりましたが、一番最初にするという意味ですね。この言葉は大工工事から生まれた言葉です。家を建てる時の平面図をもとに、大工さんは板図といって板に柱割りを描いた簡単な平面図をもとに、材木を一本一本加工していきます。板図には縦に「いろはにほ・・・」横に「一二三四・・・」と番号をうってあります。現在の平面図で言えば「X1、X2・・・」 「Y1、Y2・・・」

大工さんは材木を加工する時に、板図をみながら、縦軸と横軸が交わった位置を「いの一」「ほの三」とか柱に印しをていきます。棟上のときは、通常、一番奥にある柱「いの一」番から立てていきます。ここから、「いの一番」最初に始めるという意味からきてます。

 

板図一枚から空間を捉えて、何十本という材木を一本、一本墨付けをして、ちゃんと組みあがるように、刻む作業は熟練を要する作業です。

棟上時は、他の大工さんや鳶職との共同作業になります。寸法が間違っていたり、ちゃんと、柱や梁が組みあげられなかったりするのは、材木を加工した大工さんにとっては、格好の悪いことになります。時には、不安定な高い場所で作業をしている他の職人さんからも「このへぼ〜」と罵声をあびることもあります。無事に棟が上がれば、それは大工さんの晴れ舞台、上棟式のお酒も格別なものに。

現在は、墨付け、刻みの作業は品質の確保、コストの削減といった理由で、プレカットと言ってコンピューター連動の工作機械によってされることが、ほとんどですが、仕事の醍醐味という点では、大工さんにとっては残念なことかも知れません。

一昔前には、大工職人の間で、旦那場というものがありました。

私の親父に聞いた話では、大工さんがずっと商家などの旦那の所に。

大工さんと旦那と一緒になって、家の造作など一緒にあーでもないこーでもないと一緒になって

造りあげていったそうです。

現在のように、車やレジャー、グルメなどとりいって自慢するものもない時代、旦那衆が家の造

作や庭の造りに懲り、旦那衆同士で自慢し合う時代があったそうです。

お金持ちの家道楽・・・聞こえは悪いですが、文化や芸術に貢献したことは間違えのないことです。

現在で言えば、企業の文化貢献といったことかもしれません。

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